渡良瀬遊水地 ヨシ焼きツアー 3/16 参加費3000円|レポート
栃木市藤岡町の《ハードランドまちづくり隊》が主催する、「渡良瀬遊水地 ヨシ焼きツアー」に参加したので、レポートします。
その前に
渡良瀬遊水地とは
渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)は、足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ無害化することを目的に渡良瀬川下流に作られた遊水池である。2012年(平成24年)7月3日、ラムサール条約に登録された
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
冬場に枯れヨシの中で越冬し、周辺地域の農作物に被害を及ぼす病害虫を駆除します。
栃木市ホームページより
ヨシが生長する前に絶滅心配種であるトネハナヤスリなどの貴重な植物の発芽を促進する等の効果があります。
発芽した若いヤナギなどを焼くことにより、大きな樹林になることを防ぎます。
樹林化を防ぐことにより、遊水地の治水容量が確保できます。
野火(ヨシ原の火事)を防ぎ、地域の防災にも役立ちます。
ヨシズ等の材料となる良質なヨシを育てます
ハートランドまちづくり隊は、栃木市地域づくり推進条例の趣旨に即し、藤岡地域の各種団体や住民が「地域を元気にする」という目的の下に集まり活動している団体です。子どもからお年寄りまで皆が集まって楽しめるイベントの開催や伝統行事の復活など、地域を元気にするためのアイデアを出し合い、さまざまな事業を行っていきます。
栃木市ホームページ
渡良瀬遊水地 ヨシ焼きツアーの行程
- 東武藤岡駅 集合・出発
- 栃木市遊水池会館 集合・出発
- ヨシ焼き見学
- 渡良瀬遊水地ハートランド城
- とちぎ花センター 温室見学
- いわふねフルーツパーク いちご狩り(オプション)
それでは、レポートします!
7:45 栃木市遊水池会館 集合・出発
7時45分 遊水池会館出発のバスに乗るために、7時30分に栃木市遊水池会館へ行きました。
ちなみに、渡良瀬遊水地は、【遊水地】←【地】と書きますが、
遊水池会館は、【遊水池】←【池】と書きます。
名称と総称の使い分けで違うのかな?
渡良瀬遊水地に関わるものは【地】でいいと思うが…ややこしい。
レポートを戻しまして、
7時30分に、遊水池会館に車を止めると、もうすでに駐車場には、たくさんの車が駐車しています。
そして、キッチンカーの出店も3店ありました。
スイーツブリスさん
かずちゃんちの唐揚げさん
まだ準備中の知り合い2店にご挨拶、帰りにお土産で買って帰ろう
そして、もう1店舗はたこ焼き屋さんでした。
遊水池会館の前に構えた受付に行き、今日の参加費3,000円を支払い、バスへ乗り込みました。
バスは、日頃お世話になっている地元の先輩の会社である、ティーエイチエスさんのマイクロバスです。
いざ、ヨシ焼き見学スポットへ!予定時刻にバスは出発しました。
ヨシ焼き見学スポットまでの15分間ですが、配布資料とお茶をいただき、今回のヨシ焼きツアーの事についての説明がありました。
このヨシ焼きツアー実は個人負担だと6,000円以上の参加費をいただかなければ施行する事ができないツアーです。民間の会社にバスをチャーターしているわけですから、それ相応の費用が発生する事は予想がつきます。栃木市の助成を受けておりますので、約半分の3,000円で参加費ができるようになっています。と説明をいただきました。
配布資料のマップを見ながら、渡良瀬遊水地の説明をお話しいただきました。
8:00 ヨシ焼き見学
8:00 そうこうしているうちに、バスは最初の目的地である、ヨシ焼き見学スポットへ。
バスを降りて3分ぐらい歩くと、ヨシ焼きスポットへ到着。
そこには、すでに多くのカメラマンが絶好の撮影ポイントに陣取っていました。
ここから、9:30時までの約1時間30分は自由行動です、自ら移動してスポットを探してヨシ焼きが始まるのを待ちます。
8:20 地元の自治会の方が、ヨシに火をつけに続々と集まってきました。
地元消防団のポンプ車も来て、万が一のための準備は万端です。
8:30 ヨシ焼き 火付け
8:30 防災無線のアナウンスと同時に火が入り、煙が昇り始めました。
最初は小さな火ですが、すぐに大きな火柱となり、バリバリバリと広範囲に広がって行きました。
今日、天気が良かった事、ここ数日雨が降っていない事、乾燥していた事など良い条件が整い、「今年は良く燃えてんなー」と皆さん口をそろえて言ってました。
私は、昨年当番で火付け役をやりましたが、早朝少し雨が降ったため、開始時間を少し遅らせて、雨で濡れたヨシが乾いた頃を見計らって、昨年はヨシ焼きを行いましたが、全然火が燃え広がらなかったです。
今年は、ヨシに火をつける方も、ヨシ焼きを見る方も満足のヨシ焼きだったと思います。
もう、あちらこちらから煙があがっており、本当に良く燃えているのがわかります。
空全体に煙があがり、一帯は異様な空模様です。
ヨシ焼きに付き物ですが、空から灰が降ってきます。この光景もいつもの事ですが、良く燃えている分、今年は多くの灰が飛んていると思います。
ヨシ焼き前の《金色の大地》
ヨシ焼き後の《灰色の大地》
そして、4月の中旬にはヨシの新芽が顔をだして、《緑の大地》になります。
スポット周辺は、ほぼ燃えたところで、水際を消防隊が鎮火作業をしています。
風向きによっては、火が土手を駆け上り、土手の向こうの民家へ火が襲う可能性もあります。見守りありがとうございます。
まだまだ奥の方は燃え広がっていますが、そろそろ時間なのでバスへ戻ります。
戻る途中に、大きな渦を巻く煙を発見しました。
竜巻のようで、怖いです。
バスに乗りハートランド城へ
9:45 渡良瀬ハートランド城 見学
栃木市の施設であるハートランド城は、2018年4月にスポーツふれあいセンターをリニューアルし、渡良瀬遊水地ハートランド城として生まれ変わった施設です。
こちらでは、渡良瀬遊水地のお勉強です。
着くと駐車場にはヨシ焼きの灰がいっぱいです。
建物の中には、栃木市の気球の展示がありました。
顔出しパネルも
2階では、今回のツアー主催者、ハートランドまちづくり隊の会長よりご挨拶があり、その後、渡良瀬遊水地に関するビデオを見て歴史を学ぶ時間となりました。
2階の顔出しパネル
約10分〜15分のビデオを鑑賞した後に、ハートランド城3階の展望室へ行きました。
ここからは、渡良瀬遊水地を北西の方向から見渡すことができます。
北に男体山、東に筑波山、南に東京スカイツリーが見えるはずですが、
今日は、ヨシ焼きの煙で見えませんでた。
0:00 いわふねフルーツパーク
いわふねフルーツパークへ到着しました。
いわふねフルーツパークでは、オプションのいちご狩りを申し込んだ《いちご狩り班》と《いわふね花センター見学班》に分かれます。
いちご狩り斑もいちご狩りが終わったら、いわふね花センター見学班に合流します。
いわふねフルーツパークでは、いちご狩りのほか、ぶどう狩りも楽しめますし、トマトの収穫もできるのかな?
時期によって色々な楽しみ方があるようです。
さっそく、いちご狩りのハウスへ。
ここの品種は、とちおとめです。
入り口で、いちごのヘタを入れる用の紙コップをもらって中へ。
ハウスの中は、甘〜いいちごの香りでいっぱい。受粉をしてくれる、ミツバチも飛んでいました。
「ハウスの中にいると洋服に、いちごの香りがうつるんです」と、ガイドのいちごのお姉さんがいってました。
甘いとちおとめを食べた後は、岩舟花センターへ。
とちぎ花センター 見学
温室では、洋蘭展がやってました。
胡蝶蘭がいっぱい!
この温室の中は、23度もあり上着を脱ぎましたが、湿度が29%と低いせいかとても気持ち良かったです。
そして、緑が気持ち良い〜
多分、ここに来たのは2回目だと思いますが、こんなに良かったっけな?って思うくらい見応えがありました。
その後は、カフェで一休み「とちはなちゃんのはなカフェ」
ストロベリーのソフトクリーム400円と、とちはなちゃんの人形焼50円
ソフトクリームは、いちごの酸味がさっぱりしていて、甘すぎなく美味しい
最後にお土産を見に農産物直売所へ行きました。
こちらは、いわふねフルーツパークの敷地内にあります。
中には、道の駅のような売店と、惣菜屋さん、パン屋さんがあります。
お土産とお昼を買ってバスに戻りました。
無事に予定通り、出発地の遊水地会館へ到着。
ツアー終了となりました。お疲れ様でした。
ヨシ焼きツアーの感想
ヨシ焼きバスツアーの良いところ(1)
私自身、参加者としては初めてバスツアーで、ヨシ焼き見学にいきました。
バスツアーの良いとこは、駐車場を探す心配がないところ。
今回のスポットは、おそらく地元の人や、普段、渡良瀬遊水地の撮影に来ているカメラマンしか来ないスポットです。
迫力あるヨシ焼きが見れますので、初めてヨシ焼きに来る人には、とても良い場所だと思います。また遠方から来る方は、車をどこに止めればよいか迷うと思いますので、このバスツアーを利用した方がとても楽です。
ヨシ焼きバスツアーの良いところ(2)
地元の語りべさんが、添乗してくれますので、教科書には載ってない歴史「渡良瀬遊水地の話」、「谷中村の話」、「田中正造翁」の話を聞くことができます。
これも地元の人たちで企画したツアーならではだと思います。
ヨシ焼きバスツアーの良いところ(3)
地元の人が企画したツアーですが、施行されるのは地元の旅行代理店です。
旅行のプロがバックアップしていますので、安心して参加できます。
だから、行程表通りにツアーが進んだのだと思います。
最後に
藤岡町外の人だけでなく、地元の人が参加しても新たな発見があるバスツアーだと思います。
間違いなく参加費以上の価値はありますので、来年以降も企画していただき、地元の観光振興の一つとして続けていただきたいと思います。